銀行員さんも驚き!日傘の選び方、本当に知ってる?

先日、ある銀行の方と商談する機会がありました。世間話で「最近、日傘がよく売れているそうですね」という話題から、こんな質問が飛び出しました。

 

「UVカットの傘を使えば涼しいんですよね?」

 

この質問に、私は思わずハッとしました。なぜなら、多くの方が抱いているであろう、まさにその疑問だったからです。「UVカット」と聞くと、確かに紫外線対策というイメージが強く、それが日傘の全てだと思われているかもしれません。しかし、実は日傘にはその機能に応じて、いくつかの「ランク」があるんです。

 

おそらく、この銀行員さんのように「UVカット=日傘」という認識をお持ちの方は少なくないでしょう。そこで今回は、アンベル株式会社が提供する「ヒートブロック(遮光遮熱の日傘)」のプロデューサーとして、日傘の機能の違いについて、改めて詳しく解説させていただきます。

あなたの日傘はどのランク?日傘の種類を徹底解説!

一口に「日傘」と言っても、その機能は多岐にわたります。ご自身の日傘がどのタイプなのか、そしてどんな日傘を選べば良いのか、ぜひこの機会に確認してみてください。

1. 雨傘(UVカット表示のあるものとないもの)

「雨傘なのにUVカット?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。実は、一般的な雨傘の中にも、UVカット機能を持つものと持たないものがあります。

  • UVカット表示のある雨傘: これは、その名の通り、生地に紫外線吸収剤が練り込まれていたり、特殊な加工が施されていたりして、紫外線カット効果が明示されているものです。UVカット率が90%以上あれば「UVカット」と表示して良いことになっています。より強力なUVカットを求める場合は、「UVカット100%」の表示がある製品を推奨します。こうした傘は、「雨晴兼用」と呼ばれる場合もあります。雨の日だけでなく、ちょっとした日差し避けとしても使えます。
  • UVカット表示のない雨傘: こちらは、主に雨を防ぐことを目的とした傘です。しかし、驚かれるかもしれませんが、黒などの濃い色の生地の雨傘は、たとえUVカット表示がなくても、90%程度の紫外線カット効果が期待できる場合があります。これは、光を吸収する色の特性によるものです。ただし、あくまで「期待できる」レベルであり、専門の日傘ほどの効果は保証されません。

2. 遮光傘(生地裏面が黒などでコーティングされたもの)

いよいよ「日傘」と聞いてイメージする機能に近づいてきました。


遮光傘
とは、その名の通り可視光線(目に見える光)をカットすることに特化した傘です。生地の裏面に黒などの遮光性の高い素材でコーティングが施されており、光の透過を極限まで抑えることで、傘の下に濃い影を作り出します。これにより、「遮光」という表示があることが多いのが特徴で、まぶしさを強力に軽減してくれます。この遮光機能は、同時に紫外線もほぼ完全にカットする効果があります。しかし、ほとんどのメーカーでは、遮光の検査はしているものの、可視光線カット率の検査をしていない、もしくは数値を公表していないのが実情です。

3. 遮熱傘(熱をカットする機能を有する)

そして、今回ご紹介するアンベル株式会社の「ヒートブロック」が属する最高峰の機能を持つのが、この遮熱傘です。

遮熱傘は、光だけでなく「熱」も効果的にカットする機能を持つ傘です。生地の素材や加工により、太陽光に含まれる熱線を反射・吸収することで、傘の内側の温度上昇を抑え、まるで木陰にいるかのような涼しさを提供してくれます。

「涼しさ」を重視するなら、間違いなく遮熱表示のある日傘を選ぶべきです。生地のみの検査で遮熱率が35%以上あれば「遮熱」と表示して良いことになっています。そして特筆すべきは、遮熱機能を持つ日傘は、同時に「遮光機能」と「UVカット機能」も兼ね備えているという点です。つまり、遮熱傘は、紫外線、可視光線、そして熱という夏の不快な要素をトリプルでブロックしてくれる、まさに高機能日傘の決定版と言えるでしょう。

目的で選ぶ!「UVカット」「遮光」「遮熱」はここが違う!

ここで改めて強調しておきたいのは、それぞれの機能が持つ目的の違いです。

  • UVカット: 主な目的は日焼けを防ぐことです。紫外線から肌を守り、シミやそばかす、皮膚の老化などを予防します。
  • 遮光: 主な目的は可視光線をカットし、まぶしさを軽減することです。これにより、目への刺激を和らげ、より快適に過ごせます。遮光機能があれば、同時に高いUVカット効果も期待できます。
  • 遮熱: 主な目的は太陽光熱を軽減することです。日傘の下の温度上昇を抑え、体感温度を下げて涼しさを提供します。熱中症対策にも非常に有効です。遮熱機能があれば、遮光機能とUVカット機能も兼ね備えています。

「UVカット」の傘でも日焼けは防げますが、それだけではまぶしさや涼しさを感じることはできません。一方で「遮光」機能のある傘は、まぶしさを軽減しつつ日焼けも防ぎます。そして「遮熱」機能のある傘は、日焼けも防ぎ、まぶしさも軽減し、さらに体感温度を下げてくれるので、暑い夏の日の外出が格段に楽になります。

まとめ:賢く選んで、快適な夏を!

日傘の選び方、いかがでしたでしょうか?「UVカットの傘を使えば涼しい」という認識は間違いありませんが、その涼しさには機能の「ランク」があること、そして「UVカット」「遮光」「遮熱」それぞれが持つ目的が異なることをご理解いただけたかと思います。

 

銀行員の方との会話から生まれた今回のブログが、皆様の日傘選びの一助となれば幸いです。今年の夏は、ご自身のライフスタイルに合った最適な日傘を選んで、より快適に過ごしましょう!

 

あなたの「涼しい」は、どのレベルですか?日傘選びで迷うことがあれば、ぜひアンベル株式会社の「ヒートブロック」のプロダクトページもご覧くださいね。